お金を使うことのできない人々

世の中には富裕層と呼ばれるお金持ちの人々も存在しますが、特に現在の日本においては、もはや一億総中流といわれた時代も遠き良い思い出となりつつあり、金銭的に苦労して生活している人がたくさんいます。非正規雇用が増え、収入が安定せず結婚にも躊躇するようになってしまった若者から年々減少している年金しか頼ることのできない高齢者など、皆生活は逼迫しています。政府の経済政策によって、一見よくなったと思われた経済状況は、多くの国民の期待とは裏腹に、富裕層をさらに豊かにするなど一部の人にしかその恩恵はなく、格差を生むだけの結果となっているようです。
恩恵があり、富を得た人がお金を使えば、市場はもっと潤うのかもしれません。お金は天下の回りものと言われます。政府が現在の経済政策を打ち出したとき、富裕層が使うことで、店は利益が増え、そこではたらく従業員の給料が上がるという想定だったはずです。しかし、富裕層も意外とお金を使わないものです。一般庶民に関しても、もし臨時収入があったとしても、今では大部分の人がその臨時収入を貯金すると言うでしょう。景気が悪いと叫ばれてもう長い歳月が経ちますが、再び一億総中流と呼ばれた時代が来ないものかと夢見る人は多いです。